「うだつ」の街並み

うだつの町並みは、江戸時代中期から昭和初期にかけての歴史的な建築物 85棟が約430mに渡って建ち並んでいる。1988年(昭和63年)に国の重要伝統的建造物郡保存地区に全国で28番目に選定される。

うだつの街並みの写真

うだつ(UDATSU)とは

卯建

卯の字型に張り出した袖壁のこと
火災の際に隣家への延焼を抑えるために設けられた防火壁

うだつの写真

二階の壁面から突き出した漆喰塗の袖壁で火よけ壁とも呼ばれ防火の役目をしていた。
江戸時代からは装飾的な意味合いが強くなり裕福な商家はこの「うだつ」をあげた立派な家を競って建てるようになったことで富の象徴と言われ、「うだつが上がる あがらない」という言葉の語源となる。

うだつの火よけ壁の写真

うだつ(UDATSU)のデザイン

厄除け、魔除け、火除け、雷除けのために大屋根の端などにつけられています。鬼瓦の上には鳥衾(とりぶすま)という鬼瓦に鳥が止まらないように、また糞をかけないようにするために、止まる場所としてつけられてる。そのデザインは帆掛け舟、波など水に関係するものをあしらっている。

うだつのデザインの写真

一般的には壁に沿った薄いモノが多いですが、幅があり重厚なうだつや二層のうだつがみられます。
また、「大壁造り」を採用している家屋が多く柱が外から見えないように壁面で多い隠すような構造でしっくいなどを塗って防火効果を与えているものもあります。
また、「本瓦葺き」という丸瓦と平瓦を交互に積んだものがみられます。

その理由として1829年(北町~中町)169棟が焼失
防火に細心の注意を払っていました。

大壁造りのうだつの写真

うだつが上がらない

「うだつが上がらない」は、出世がなかなかできないことや金銭的にうまくいかないことを表す慣用句です。
「ぱっとしない」「運がない」という意味もあり、仕事や私生活がうまくいっていない様子を表す時に広く使用されます。
「うだつ」は「卯建」「梲」「宇立」などと書く。
・出世できない
・良い境遇に恵まれず運がない
・金銭的にうまくいかない
・地位や生活が向上しない
・ぱっとしない
などの意味を持っております。
目上の人などに面と向かって言うには強すぎる言葉です。