aboutUDATSU – 時を繋ぐ風景 PAYSAGE MORIGUCHI
         

うだつ

三好長慶らが築城した城下町、
徳島県美馬市脇町

江戸時代、近畿地⽅の商家を中⼼に屋根の装飾や防火壁として盛んに上げられた「うだつ」。徳島県美⾺市の美しい町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。

「うだつ」は「卯建」「梲」「宇立」などと書かれ、江戸時代、近畿地⽅の商家を中⼼に屋根の装飾や防火壁として盛んに上げられました。立派なうだつを上げることは、その家の繁栄や財力を示すものでもありました。「うだつが上がらない」という言葉は、このうだつを上げることが出来ないことに由来するという説もあるそうです。

「paysage MORIGUCHI」の位置する徳島県美馬市脇町は、戦国武将三好長慶らが築城したといわれる脇城の城下町として様々な歴史的変遷を経ながらも、商人の町として繁栄してきました。現在でも藍や養蚕、呉服商、その他各種の商業で栄えた商家群の姿を当時のままにとどめ、多くの家に立派なうだつが見られる場所として知られています。

その美しい町並みは昭和63年(1988年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に、平成19年(2007年)には「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれました。